アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』では、主にベースのリョウが作曲、ぼっちちゃんが作詞をしていますよね。
ですがもちろん、結束バンドの楽曲を、キャラクターがつくっているわけではありません。
では、誰が楽曲をつくっているのでしょうか?

結束バンドの楽曲は、
実績ある、かっこいいアーティストがつくってるんだ。
自身の音楽活動を続けながら、しっかり結束バンドの楽曲としてつくり上げているのは、本当に見事です。
ですが、私は思いました。

ご本人名義の音楽も聴いてほしい!
だって、素晴らしいんですもの。
というわけで、結束バンドの楽曲を手がけたアーティストを紹介していきます。
まずは音楽詩人、ヒグチアイです。
ぜひ、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』をきっかけに、音楽の世界を広げてみてくださいね。
アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』の楽曲と、ヒグチアイ
アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』で大活躍の結束バンド、代表曲といえば、やはり、OPテーマ曲の「青春コンプレックス」でしょう。
サビの“かき鳴らせ”や、“打ち鳴らせ”といったフレーズが印象的ですが、
「青春コンプレックス」の作詞を担当しているのが、
ヒグチアイになります。
ヒグチアイは、結束バンドの多くの楽曲で作詞を担当しており、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』に、なくてはならない存在なんです。

2026/07/09時点での、作詞担当曲一覧をまとめるね。
- 「青春コンプレックス」
- 「ひとりぼっち東京」
- 「あのバンド」
- 「星座になれたら」
- 「月並みに輝け」
- 「ドッペルゲンガー」
- 「僕と三原色」
皆さんの大好きな楽曲は含まれていましたか?
ヒグチアイの紡ぐ言葉は、音がなくても、そのまま読めるほどに、読み応えがあると感じます。
なので私は、ヒグチアイを音楽詩人と表現しました。実際に「青春コンプレックス」の歌詞を読んでみてください。
暗く狭いのが好きだった 深く被るフードの中
無常な世界を恨んだ目は
どうしようもなく 愛を欲していた雨に濡れるのが好きだった 曇った顔が似合うから
嵐に怯えてるフリをして
空が割れるのを待っていたんだかき鳴らせ
光のファズで 雷鳴を轟かせたいんだ
打ち鳴らせ
痛みの先へ どうしよう!
大暴走獰猛な鼓動を引用:結束バンド「青春コンプレックス」 1番
歌詞を読むだけで、押入れにこもるぼっちちゃんが見えてきませんか?
見事に陰キャなフレーズが続きますが、サビ前の“空が割れるのを待っていたんだ”で、一気にボルテージが上がって、
結束バンドとして、表舞台に飛び出す、ぼっちちゃんの気持ちにシンクロしますよね。

最初は段ボール星人と化していたのは、置いといて、、、
1番だけで見事にアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』の世界を表現してるのがかっこいいよね!
ヒグチアイの音楽は、1曲を通して物語があるから、聴き終わるごとに満足感がすごいんだ。
サビのフレーズはシンプルで、かなりインパクトがあります。
リアルな結束バンドがライブで披露しても、会場のみんなが歌えますよね。
しかもAメロでは絵が浮かぶような歌詞だったのが、一気に感情ベースの言葉になるので、待ってました感が半端じゃないです。

“大暴走獰猛な鼓動を”に、厨二心を掴まれた方も、多いのでは?
ヒグチアイは、本当にぼっちちゃんが書いたかのような歌詞を書き上げたのがわかります。
だからこそ、結束バンドがアニメ内だけでなく、リアルでも大成功しているのかもしれませんね。
ヒグチアイ「大航海」|レビュー
ここからは、実際にヒグチアイの楽曲をレビューしていきます。
最初に紹介する楽曲は、
ヒグチアイ「大航海」です。
荒波に向かって、自ら漕ぎ出していくような力強さが印象的な楽曲になります。

私が初めて聴いたヒグチアイの楽曲。
激動の最中に放り出される感覚が、なぜか心地よいのは、
ヒグチアイ自身の葛藤と強さに、背中を押されるからかもしれないね。
このままでいいのかい
人生は一度きり 今やりたいことが
明日やりたいとは限らないこのままでいいのかい
穏やかな海をゆく 遠くの島も見えてる
それはね人生の果てなんだよ衝動よ 感動よ
わたしを置いていかないで
太陽よ 台風よ
わたしを見離さないでからっからに乾いて しょっぱくても飲んで
堪えきれなくて 涙流して
今
綺麗になった爪と顔で 澄ました笑顔がサマになる
何様なんだ 無様じゃないか
成せないことに慣れてしまうなよ引用:ヒグチアイ「大航海」 1番
冒頭の“このままでいいのかい”という、語りかけるような口調に、つい耳をかたむけてしまいます。
ですが、サビでは主語が“わたし”に変わり、いつの間にか、自分の話として感じてしまうんです。
強いメッセージ性を感じますが、それを押しつけることなく、私たちと同じ目線に立って、一緒に戦ってくれる楽曲だと感じます。

メッセージだけだと押しつけがましいし、自分語りだと気持ちが離れちゃう。
だけど、ヒグチアイは視点の変化が感じられないくらい自然に景色を動かすんだよね。
そんな技巧的な部分さえ、ヒグチアイ自身の強い気持ちで上塗りしてしまうのが、かっこいいなぁ。
そしてやはり、一曲の中に物語がしっかり組み上がっています。
アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』、結束バンドの楽曲でも、キャラクターが楽曲に飲まれることはありませんが、
「大航海」で私たちを主役に据えたように、キャラクターに寄り添って物語を組んでいるのかもしれませんね。
ヒグチアイ「自販機の恋」|レビュー
ヒグチアイは軽快なポップソングも魅力的なんです。しかも軽いのではなく、味があります。
ヒグチアイ「自販機の恋」を聴いてみてください。
この楽曲の場合は、軽快というより微笑ましいといった方が合うかもしれません。
自販機でジュースを選ぶ、ありふれた光景に、親しみやすさを感じます。
ありかな?なしかな?だれもが感じたことのある、ちょっとした青春がよみがえりますよね。
僕は君がいい だから僕を選んでくれませんか?
そんな優しい顔で 見つめてくるってことは
ちょっとぐらい ちょっとぐらい 自惚れてもいい?
またご飯いこうねって 誘ってくれたってことは
ちょっとぐらい ちょっとぐらい 自惚れてもいい?
いいよね自動販売機の前で 始まる恋の行方は
右か左かわからない でも君の心確かめたいつめたいのとあったかいの 甘いのと甘くないの
どっちがいい? どっちがいい?
好きなの教えて
変わり映えのない日々に 選択肢をくれたんだ
僕は君がいい
だから僕を選んでくれませんか?引用:ヒグチアイ「自販機の恋」 1番

「自販機の恋」は、情報量も刺激も少ないのが好き。
のどかな音楽とも合うよね。
しかもサビで、センセーショナルな言葉に頼らずに、恋という一大イベントを表現しています。
結束バンド「青春コンプレックス」のような、厨二全開の足し算もできれば、
ヒグチアイ「自販機の恋」のように、微笑ましい余白を生み出す、引き算もできるんです。

でも内容が薄くなくて、2人の将来を想像させるような余韻が残るんだよね。
ヒグチアイの楽曲には物語があるけど、私たちの想像力に任せる部分が絶妙。
ヒグチアイの音楽は、物語に引き込んで、私たちを主人公にしてしまいます。
皆さんには、どんな景色が見えますか?
ヒグチアイメモ
ヒグチアイは2歳の頃からクラシックピアノを習い、他にもヴァイオリン、合唱、声楽、ドラム、ギターなど、様々な音楽を経験しています。
鍵盤弾き語りをメインとし、伸びやかなアルトヴォイスで、独自の世界を表現しているんです。
2022年には、アニメ『進撃の巨人』The Final Season Part2のEDテーマ曲「悪魔の子」が話題になりました。
近年は作家活動も積極的に行っています。
アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』では、結束バンドの楽曲の作詞を“樋口愛”名義で手がけました。
2025年からは、アフロ(MOROHA)とのユニット「天々高々」を結成し、活動の幅を広げています。
まとめ
今回はアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』に欠かせないアーティスト、ヒグチアイを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ヒグチアイ独自の世界を、自分の感性と合わせて見える景色が面白いので、ぜひ聴いてみてくださいね。
アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』が好きな方には、アニメ『ガールズバンドクライ』もおすすめですよ。
音楽やアニメの記事はたくさん書いているので、お気に入りを見つけてみてくださいね。
アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』は、U-NEXTで見られますよ。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
またね!

